9年ぶりの起業相談
9年前、私が独立したばかりのころ、
後輩である2人の若者の相談を受け、彼らの起業のお世話をした。
正確にいうと、「起業ごっこ」のお世話をした。
まだ、何がしたいかもわからず、何ができるのかもわからず、
でも、ひとまず起業だけはしてみたくて、2人で物件を借りたのだ。
それもコンクリート打ちっ放しの昔のトレンディドラマに出てくるような
おしゃれなマンション。都心の駅から1分ほど、分不相応の高級デザイナーズ物件である。
仕事が全くない状況なので、ひとまず、相談も当初のサポートも全部無料だった。
初めての売上として、私の事務所の最初のホームページを発注してあげた。
彼ら自身でコーディングやデザインができるというからだ。
ところが、できあがったホームページは本当にひどかった。
デザインなどめちゃくちゃである。
払った25万円は、どぶに捨てたようだと思ったが、
かわいい後輩のためなのだから、致し方ないと思った。
それよりも、あの物件を維持しながら、どうやって売上を上げていくのか、
それだけが心配だった。甘っちょろくて、本当に頼りない2人だった。
いつしか、彼らとは疎遠になり、時だけが過ぎ去った。
フェイスブックから入った1本のメッセージ。
なんと、彼だった。9年ぶりだ。
すぐに笑顔の再会を果たした。
あのあと、すぐに起業をあきらめ、別々の道に進んだそうである。
彼は、ある業界の営業に飛び込んだのだ。
そして、業界トップの営業成績を上げられるまでに成長していた。
逞しく成長していた。それが本当にうれしかった。
もっとうれしかったのは、来年、本格的に起業するのだという。
そして、我々のサポートが必要だと。
彼からは、以下のようなメールをもらった。
成長を感じさせる内容で目頭が熱くなった。
今度は本格的な経営者として、能力を存分に発揮して活躍してもらいたいと思う。
我々も全力でサポートしていくつもりだ。
---------------------------------
「先日はお忙しい中ご相談に乗ってくださいまして
ありがとうございました。
またお礼のご連絡遅くなりましてすいません。
V-Spiritsのメンバーの方は多方面のスペシャリスト集団であり、
バックアップ体制、非常に心強く感じております。
三浦様には横浜一番と言わずに神奈川、全国目指してと
激励頂戴しました。
もちろんそのつもりでありましたが、
まずは横浜1番の称号をとりまして、
どんどんステップアップできればと考えおります。
起業する会社では
最強の営業集団、営業会社でありたいと思っております。
会社は人材が何よりの宝だと感じております。
人材を大切に、
人材を中心に考えながら、
その結果が世間に価値ある企業へ成長したく思っております。
引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます。
久しぶりに再会できまして大変うれしかったです。」
0コメント