カリスマ経営者からの学び5

例のカリスマ社長の会社では

春と秋の2回、交通安全運動月間に合わせて、

警察署からおまわりさんを呼んで、交通安全講話をしてもらっていた。


業務で車を使用することが多い業界だから、

このこと自体、社員思いで素晴らしい。

万が一のことがあったら、社員もその家族も大変だからだ。

社長らしいなぁと思った。


当日は、教室形式の会場を用意して、おまわりさんに登壇してもらう。

ビデオを見たり、お話があったり。

正直、眠くなる社員も多い(笑


あるとき、私はひとつのことに気がついた。

こうした話を聴く側にまわったとき、社長は必ず、最前列の真ん中、

つまりは講演者の目の前に座る。

そして、大~きく、ゆ~っくりとうなずきながら、聴くのだ。

最初から最後までず~っと。


このことを、昔からの社員に話してみたら、

社長は、JC(青年会議所)時代から、ずっとこの習慣を続けているらしい。

話す人が話しやすいように、聴く側の態度も重要だということ、思いやりだ。

これは早速、見習わねばと思った。


自分が登壇してみれば、わかるが、聴く側が腕組みしたり、あくびをしていれば、

全部、見える。それが誰かわかるし、その人に対してあまりいい印象は持たない。

逆に、うなづきながら一生懸命に聴いてくれている人には好印象だ。

極端な話、「味方」だとも感じる。


些細なことだが、人間関係では、こういうことが大事だろう。


中野 裕哲 - Hiroaki Nakano        - オフィシャルブログ