経理なんてお金にならない

私がいうのもなんですが、いくら経理を一生懸命やったところで、1円にもなりません。

だって、それはあくまで「過去のこと」をなぞっているだけだから。

なので、必要最低限を効率的に、そして少なくとも正確に、合法的にこなすというのが正しい姿でしょう。


では、我々、専門家がつくとすれば、何をするべきか。

ひとつは本業に集中してもらうために代行すること。プロとして効率的な方法を知っているのだから、効率的にこなしてお役に立てるはずです。ただ、それだけだと、下についてお手伝いするだけの、あくまで「事務屋」の領域を出ません。今後、コンピュータやソフト、アプリといったものが発達していけば、こんな仕事は無くなるかもしれません。ターゲット層次第だとは思っていますが。


もうひとつ、ここが本丸であり、重要なところです。「過去」ではなく、未来に目を向けて「経営」そのもののアドバイスができるかどうか。経営方針、営業方針、マーケティング、営業そのもの、見積の出し方、財務、資金調達、補助金、助成金、資本政策、人事労務、現場のモチベーション、リーダーシップ、法律、ブランディング、出版戦略、PR、Web集客なども含まれるでしょう。経営は「数字」では計れない部分も見ていかなければなりません。こういったことにも深い考察でアドバイスできるか。


これについては専門家ごとに力量はバラバラであり、誰がやっても同じということはありません。その人の人生で体験してきたこと、成果を出してきたこと、人脈、思考回路、尊敬できるかどうかetc.はっきりいって、ここができないとお金をいただく意味がないと思っています。


弊社では、メンバーといつもこの話をしています。自分自身が人間として成長すること、そして、机上の空論ではなく、経営者にとって本当にお役にたてるアドバイスができる人材になること、継続的に成長してそれを維持すること。なめられたらあかんのです。尊敬されるような人材にならないと。


一度、志したなら、死ぬまで勉強だと思います。


中野 裕哲 - Hiroaki Nakano        - オフィシャルブログ