win-winという言葉

「win-win」という言葉は、あまり好きではない。

いきなり、それを言ってくる人も、あまり好きではない。

世間では、もてはやされているのかもしれないけど。


最近は、いろんな営業の電話でも、「御社とはwin-winの関係になれますよ!」みたいなことを若い営業マンに「軽く」いわれたりするが、正直、「信用できないな」と感じてしまう。

どこか打算的で、ドライで、自分が即時に利益を得るのが前提で提案している「営業トーク」に感じてしまう。


商売は、「まず、相手のお役に立てるかどうか」を徹底的に考えるのが先なのではないか。

自分がトクするかどうかは、タイムラグがあってもいいのだ。

相手やその周りの人に信用を得て、その結果そうなれば、一番いいのだ。

やはり、「損して得(徳)取れ」なのだろう。


ジョイントベンチャーでも結局は同じことだと思う。まず組む相手にとって利益になるのはどんなことか、相手にとって都合がいいのは、ムリさせないのは、どんなことか。それを徹底的に考えることからだろう。

中野 裕哲 - Hiroaki Nakano        - オフィシャルブログ